第5回 ボルボの映画

更新日:2004/2/21

VOLVO on the screen

優れた映画では、脇役や小道具が輝いて見えます。もちろんクルマもその一つ。「ボルボ・オン・ザ・スクリーン」はそんな「映画の中のボルボ」をご紹介。久々の第5回は、85年のスウェーデン映画「My Life as a Dog」です。

<写真>マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
1985/スウェーデン(88年日本公開)
原題:MITT LIV SOM HUND(My Life as a Dog)
監督:ラッセ・ハルストレム
原作:レイダル・イェンソン
出演:アントン・グランセリウス、メリンダ・キンナマン、アンキ・リデン
Time:1h.41

ストーリー

1950年代のスウェーデン。病の母に甘えられず、家では兄にいじめられ、学校では問題児の12歳の少年イングマルは、星空を見上げならつぶやく。「よく考えてみれば、僕は運がよかった。…スプートニクに積まれて宇宙を飛んだあのライカ犬。心臓と脳には反応を調べるためのワイヤー。食べ物がなくなるまで地球を5ヶ月回って飢死した…。僕はそれよりましだ」

イングマルは病に倒れたママと愛犬シッカンと別れ、田舎に住むグンネル叔父さん夫婦のもとへ。そして女の子であることを隠して男の子とスポーツをする美少女サガとの出会い。

都会では問題児だったイングマルが、なぜか田舎ではスポーツのヒーローで、女の子にはモテモテ。「犬のような僕の生活」と言うタイトルは、宇宙へ飛んだライカ犬を意味すると同時に、犬のように可愛がられた田舎での生活も意味するようです。

解説

「ギルバート・グレイプ」(93年)、「サイダーハウス・ルールス」(99年)、「ショコラ」(00年)、「シッピング・ニュース」(01年)など、米国で活躍するラッセ・ハルストレムのスウェーデン時代の作品。華やかなキャスティングや大掛かりな撮影はありませんが、今でも「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」はハルストレム監督の代表作とされています。

物語の随所で「人工衛星に乗せられたライカ犬より、僕の人生はまし」と自分を慰めるイングマルの言葉など、子供の不可解な行動や無邪気な言葉が痛切なメッセージであることが伝わってきます。子供の内面をみずみずしく、抑制を効かせて描いた名作。大人の心にも強く響きます。主人公のイングマルは素人の少年が演じています。

登場するのはボルボPV800シリーズ

駅に出迎えたグンネル叔父さん夫婦とイングマルが乗るのが、黒塗りのボルボPV800シリーズのタクシー。戦前から戦後の約20年間、タクシーとして圧倒的需要を誇ったロングセラーです。

叔母さんがタクシーの中でイングマルに言います。
「少し暖かくなったわ。あんたが太陽を持ってきたのよ」。

この言葉は、街では問題児のイングマルが田舎ではスターになることを暗示します。このボルボのタクシーは、イングンマルが村に戻る度に登場。街で傷ついたイングンマルを、最初に出迎えてくれます。

「スウェーデンはもちろんですが、日本でもボルボのタクシーが走っています。東京で乗り合わせたタクシーが偶然S80だったのには驚きました。実は名古屋でも当社が納車したS80のタクシーが走っています。レザー仕様で後席も広いですから、乗った人はちょっと得をした気分になるのではないでしょうか」
(ボルボ・カーズ岡崎店長 神谷)

登場時間:29分経過(1回目)、1時間09分経過(2回目)

VOLVO PV800シリーズ(1938〜57年)

●全長-×全幅-×全高-mm●7-8人乗り●直列6気筒サイドバルブ・3670cc(90ps)●駆動方式:後輪駆動
※画像、スペックは戦後モデル

<写真> <写真>

text by VOLVO CARS CHIKUSA, TENPAKU, OKAZAKI

ボルボの映画 バックナンバー

ホーム > ボルボの映画 > 第5回 ボルボの映画